(microgpt とは何か(出典と位置づけ))= # microgpt とは何か(出典と位置づけ) ## この章で学ぶこと - microgpt が何を目的としたコードか - 誰が公開しているか - 一次ソース(コードと解説)の入手先 - 本書の{numref}`microgpt の仕様` 以降(仕様・構造・ブロック別の詳細・Mojo/MAX)で何をするか ## microgpt とは **microgpt** は、PyTorch などの外部ライブラリに頼らず、**標準ライブラリだけ**で GPT 型の言語モデルを学習・推論できるようにした、**単一ファイルの Python 実装**です。ファイル先頭の説明にあるとおり、依存のない純粋な Python で「アルゴリズムそのもの」を短くまとめたものであり、実務向けの高速化や拡張は別の話として切り離せます。 ```text The most atomic way to train and run inference for a GPT in pure, dependency-free Python. This file is the complete algorithm. Everything else is just efficiency. ``` つまり、**大規模なフレームワークの裏側で何が起きているか**を、読み切れる分量で追うための出発点として使えます。本書ではこの実装を `microgpt.py` と呼び、{numref}`microgpt の仕様`・{numref}`microgpt の構造` を経て、{numref}`microgpt の前処理` 以降でブロックごとの詳細を読み進めます。 ## 誰が公開しているか 公開者は **Andrej Karpathy** です。深層学習や言語モデルの教育コンテンツで知られ、同氏の名前はファイル内のクレジット(`@karpathy`)からも確認できます。 ## ソースコードと解説はどこか 公式の**ソースコード**は、通常の Git リポジトリではなく **GitHub Gist** に置かれています。 - ソース(Gist): [https://gist.github.com/karpathy/8627fe009c40f57531cb18360106ce95](https://gist.github.com/karpathy/8627fe009c40f57531cb18360106ce95) 同じ内容の紹介と短い説明は、次のページにもまとまっています。 - 解説ページ: [https://karpathy.ai/microgpt.html](https://karpathy.ai/microgpt.html) ライセンスや改変の可否は、Gist 側の表示に従ってください。本書では教材としての読み方に焦点を当て、コードの転載そのものは最小限にします。 ## 本書プロジェクト内の `microgpt.py` 学習用のコードとして、このリポジトリでは `src/part3/microgpt.py` に同じ趣旨のファイルを置いています。{numref}`microgpt の仕様` 以降で参照する行番号や抜粋は、**そのファイルを開いて**追うと対応が取りやすくなります。 ## この章を一文で言うと **microgpt は、Karpathy 氏が Gist と解説ページで公開している、依存ゼロの最小 GPT 実装である。** ## まとめ - microgpt は標準ライブラリのみで学習・推論まで行う教育向けの単一ファイル実装である - 公開者は Andrej Karpathy である - 一次ソースは GitHub Gist と `karpathy.ai` の解説ページで確認できる - 本書では続く章から `microgpt.py` の仕様・構造・読み方に入る 次の章では、`microgpt.py` の**仕様と入出力**にフォーカスして、何をするコードかを短く押さえます。